スポーツ 男子新体操オンライン選手権 2020,08,28

【予選出場チーム紹介】群馬県立前橋工業高校(群馬県)

詳しすぎるぞ!出場チーム紹介!!群馬県立前橋工業高校(群馬県)

インターハイは、年間でもっとも多くのチームが出場する大会なので、後になってみると「思ったより順位が下だな」と感じるチームがある。審判は公正に採点しているとは思うが、試技順などで点数が出にくかったなどの運、不運も多少はあるからだろう。

前橋工業は、過去にはインターハイで団体準優勝の経験もあり、個人では優勝者も複数出している古豪だ。今も、毎年、力のあるチームを作っている。が、印象よりも点数が低いことの多いチームのような気がする。もちろん、審判目線で見れば引くべくして引かれているのだとは思う。が、観客であれば、審判以上に、「よかった」と感じるだろう演技を毎年見せてくれるのが前橋工業というチームだ。

前橋工業の演技は、基本的に美しい。そして、実直なまでに正しい。それだけにやや地味で凄さは伝わりにくいかもしれないが、玄人ウケする、それが前橋工業の演技だ。

2016年には、リオ五輪の凱旋演技会にも出演した。インターハイでの順位は11位だったが、この年のインターハイは突出してレベルの高い年だったため、11位でも上位チームと比べても遜色のない演技を見せていた前橋工業の演技は、リオ五輪メダリストやフェアリージャパンと同じ舞台に立っても見劣りすることはなかった。初めて男子新体操を見た人たちは、「これが男子新体操か!」とその美しさに沸いた。

今年は、地元・群馬県でのインターハイ開催だった。昨年から監督になった若い宮澤一成(国士舘大学卒)にとっては2回目のインターハイ。監督のとしての経験値も少し上がって迎える晴れ舞台のはずだった。近年の国士舘ではもっとも美しかったという呼び声の高い2017年の団体。あのときのメンバーだった宮澤も、前橋工業らしい美しい体操をする選手だった。そして、現在の青森大学団体に入っている武藤翼(3年)もまた前橋工業出身だ。

こういう日本トップレベルの大学の中心で活躍できる選手を、育ててきたのが前橋工業であり、宮澤の前に監督を務めていた高橋真人だ。
まさかのインターハイ中止で、さぞかし悔しい思いをしているだろうと思うが、その悔しさをオンライン選手権にぶつけ、会心の1本を見せてほしい。
※参考記事(2014年インターハイ前

「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」

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