スポーツ 男子新体操オンライン選手権 2020,08,31

【予選出場チーム紹介】盛岡市立高校(岩手県)

詳しすぎるぞ!出場チーム紹介!!盛岡市立高校(岩手県)

盛岡市立高校は、毎年とても好感度の高いチームだ。同じ岩手県の滝沢町が非常に男子新体操の盛んな地区で、男子生徒の多くが男子新体操部という全国でも珍しい滝沢南中学校という地盤があるため、常に遅くとも中学からは新体操を始めている選手たちでチームが組めるというアドバンテージもあり、レベルも常に高く部員数も多い。どんな強豪チームでも「部員不足で団体が組めない」という事態に陥ることも珍しくない男子新体操だが、こと盛岡市立ではそんな話は聞いたことがない。

この盛岡市立の基盤を築いてきたのは、2017年度まで監督を務めていた野呂和希氏に間違いないが、現在はその野呂氏の教え子である藤原大貴(青森大学卒)がしっかりと引き継ぎ、個人選手として独特な個性を持ち、表現力には定評のあった藤原らしいチームを作り上げつつある。※参考記事(2018年高校選抜

コロナ禍でほとんどの大会がなくなっていく中、最初に開催されたオンライン大会は「男子新体操OBカップ」という青森大学のOB達が立ち上げた大会だった。緊急事態宣言下で新たに動画を撮ることも困難な時期だったため、それまでに撮った練習動画を編集して繋ぎ合わせたもので参加可能という投稿動画による大会だったが、そこで盛岡市立高校は見事、一般投票部門で優勝した。青森山田、小林秀峰、名取など有力校も参加した中での価値ある優勝だった。※参考(男子新体操OBカップ「盛岡市立高校」)

この投稿動画はときどき選手が8人になったりする。練習動画なので、控えの2人の選手が後ろで動いているのが映り込んでおり、8人編制に見える部分があるのだ。が、単に数が多いだけでは、「8人編制」には見えない。それだけ控えに回っている2人の力がレギュラー選手に肉薄しているということだ。この層の厚さこそ、盛岡市立高校の最大の強みであり、たいていが新体操を始めたときから一緒という選手たちならではの一体感がその演技の「気持ちよさ」に繋がっている。

オンラインでもその魅力が十分伝えられることを、すでにOBカップで証明して見せた盛岡市立高校。オンライン選手権も予選3位といい位置につけている。初代チャンピオンの可能性もおおいにあるこのチームの演技に要注目だ!

「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」

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