詳しすぎるぞ!出場チーム紹介!!兵庫県立尼崎西高校(兵庫県)
尼崎西高校のインターハイ初出場は2016年。それまで兵庫県代表は東播工業か西宮今津、2校の争いだったが、2011年に尼崎西に赴任した大江誠監督が、同好会から立ち上げて5年目での快挙だった。しかも、翌2017年には、点数が出にくいと言われる試技順1番という不利をものともせずインターハイ2回目の出場で8位入賞。
その後も、連続して団体でのインターハイ出場を続けている。
※参考記事(2017年インターハイ直前記事)
2017年のインターハイ直前取材のとき、高校生の横でチョロチョロと、じつに楽しそうに練習をしていたジュニア達の中にいた釋氏乗真は今年3年生。チームの中核となる選手となり、3月に予定されていた高校選抜への出場も決まっていた。2年生には、ジュニア時代には個人選手として全日本ジュニアも経験している森輝月もいて、釋氏とともに高校選抜出場を決めていた。高校選抜への団体としての出場はなかったが、個人選手として力のある2人を軸に、夏に向けては団体としての力もぐっと伸びてくるはずだったと考えられる。
2017年に新体操界をあっと言わせた尼崎西の大きさとスピードのある体操は今も変わっていないはずだ。卒業生たちが、それぞれ大学で活躍しているのを見ても、大江監督の新体操の根幹を大切にし、選手のもつ可能性を殺さない指導ぶりがうかがえる。遠くない将来、もっと上にいく可能性を秘めたチームのように思う。
しかし、競技成績に目を移せば、ここ数年の尼崎西は本番でミスが出てしまい、力を出しきれずにいる。使い慣れたフロアマットで演技することができるオンライン選手権という条件が、もしかしたら尼崎西にとっては追い風になるかもしれない。練習十分とは言えないだろうが、今できる精一杯の演技を期待したい。
「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」