詳しすぎるぞ!出場チーム紹介!!静岡県立島田工業高校(静岡県)
静岡県のジュニアクラブ・島田ジュニアは2019年の全日本ジュニア団体の試技順1番だった。島田ジュニアにとってはこれがおそらく全日本ジュニア団体初出場ではなかったかと思う。過去にも個人選手は何人か全日本ジュニアまで駒を進めていたが、団体では全国の舞台を踏めなかった。それは、岐阜、愛知、三重など男子新体操の強豪クラブが多い東海地区ゆえでもあるだろうが、島田ジュニア自体、まだ歴史の浅いクラブなのだ。
それでも、島田工業高校は、ほぼ毎年、インターハイに出場している。ジュニアクラブから上がってくる選手もほとんどいない中、高校生から始める選手たちで、毎年着実にインターハイに進んできていた。ジュニア育成が進み、競技開始年齢がどんどん低下していく中、島田工業の高校始め率の高さ、それでいて毎年一定レベル以上のチームに仕上げてくる力は、「静岡の奇跡」のように見えていた。
さらに、島田工業の選手たちの中には、高校から新体操を始めたにもかかわらず、大学でも新体操を続ける選手が少なくなかった。男子新体操の名門・青森大学にも多くの選手が進学し、4年間、日本一の大学で選手生活を全うしている。長年、島田工業で監督を務める鈴木康正監督の「新体操を好きにさせる手腕」の賜物だろうと。そして、そうして大学まで新体操を続けた選手たちが卒業すると、静岡に戻ってくる地元のジュニアたちの指導にも関わることも増えているのではないか、今の島田ジュニアの進境を見るとそう思う。
高校始めがほとんどでもある程度のチームが作れていた鈴木監督のもとに、ジュニアからの経験者が集まってきたら、これは面白いことになるに違いない。今の島田工業はそんな期待をもてるチームだ。
※参考記事(2013インターハイ前)
「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」