男子の結果は、1位(同着):土肥 圭太 選手・石松 大晟 選手、3位:原田 海 選手
「牛乳石鹸 presents ~Master of BLoC~ THE BOULDER BATTLE」が10月17日、クライミングジム「Fish and Bird」(東京都江東区)にて女子に続き開催された。
男子決勝はファン投票によって選出された、杉本怜、原田海、土肥圭太、藤井快、石松大晟、天笠颯太、樋口純裕、古堅雄士の8名によるトーナメント戦。8名のうち4名がボルダリングジャパンカップ(BJC)の優勝経験があるという名実ともにトップレベルの争いとなった。
写真:窪田美和子
写真:窪田美和子
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初戦の杉本と古堅によるクラシカルなジャミング課題による対決から波乱が生まれる。競技での実績ではもちろんのこと、屋外の岩場での様々なクライミング経験が豊富な杉本が圧倒的有利かと思われたが、古堅が最終トライで気合いのクライミング。無観客ながら場内にいた選手、競技スタッフから歓声が起こる中での逆転勝利となった。
第2試合は2018年と2019年のBJC覇者、藤井と石松による対決。1対1の対決はクジ引きで後攻となれば、先行者のムーブを見ることが出来有利となるが、先行者が一撃すれば大きなプレッシャーを背負うこととなる。この対決は正に石松がパワフルな強傾斜課題を一撃し、藤井にプレッシャーを掛けることで準決勝進出を決めた。
第3試合は出だしからデリケートなムーブが続く高難度課題。それでも原田がトライごとに高度を上げ粘る樋口をくだす。第4試合は同郷で若い世代の土肥と天笠の組み合わせ。こちらは接戦となったものの、同高度ながらトライ数の少ない土肥が競り勝った。
写真:窪田美和子
準決勝の2試合はどちらもアテンプト差で勝負が決まる接戦となった。トライごとに交わされる選手たちの肉声と表情は、これまでの大会にはない雰囲気を作り出し、配信のみで観戦できる大会ではあったが画面越しでも熱戦が伝わるであろう展開となった。
決勝に進出したのは石松と土肥。決勝は完登すればアテンプトに関わらず同着となる特別ルール。最初の課題は完登はなかったものの同高度によりスーパーファイナルへ。後攻の土肥が気合い溢れる登りで完登を決め優位に立つが、石松は苦戦しながらも最終トライで完登を決め同着優勝に持ち込んだ。
三位決定戦では藤井を凌いだ原田が表彰台を獲得した。