なんといっても男子の魅力は「パワー」の一言になるかもしれません。いくつものストーンをはじき出す正確なショットの数々。
しかしカーリングは氷とストーンという自然のものとの戦いでもあるため、単純な力押しではなく戦術や、きめ細やかな計算をして如何にショットをイメージ通りに決めていくかがポイントとなります。そしてその繊細なショットを決めるにはチームワークとパワースウィープが見所です。女子選手からはコンサドーレ札幌のスウィーピングを「風神・雷神」と表現していたようです(笑)
とあるカーリング競技の金メダリストは「ハック(蹴り出す場所)に座ったときにショットが決まったと確信できた」と言いました。それは自分の自信だけではなく、チームメイトがそばにいることで、そう感じたというチームへの絶対的な信頼によるものだったと聞いています。是非、試合を見直して頂き彼らの1投に掛ける想いを感じ取って頂ければと思います。
今回の男子の試合にはコロナ禍でも工夫しながら国内合宿を重ねたTOPチームと直前に日本ジュニア選手権を4連覇した札幌国際が加わったことで非常に興味深い試合が多くありました。日本選手権を前にして各チームともに課題や、今までのトレーニングの成果を感じとることのできた大会となったと思います。
ここからどのチームが世界に向かって飛び立つのか目が離せません。